スルホネートは、溶解性に優れた、産業用の界面活性剤です。
  スルホネートは、界面活性を生かし、金属等の洗浄を始めとし、乳化剤、分散剤、起泡剤、湿潤剤、浸透剤等、基剤や添加剤として様々な用途に用いられます。
 また、スルホネートは金属を錆や腐食から守る能力を備え、その為、産業用、工業用に幅広く用いられます。

スルホネートの基本構造

  スルホール(石油スルホネート)は、(RSO3)×Meの一般式で表わされる金属塩です。

1.ベース油による特徴
@石油スルホネート
天然の鉱物油が原料の為、他の油、添加剤との相溶性良→乳化、可溶化性に優。
A合成スルホネート
ベース油の分子量分布が狭く、不純物が少ない→錆止め性、分散性に優。
2.金属塩による特徴
@Na塩
主に乳化用途。分子量の大きな製品は、錆止めや分散目的に使用される。
ACa塩
主に錆止め、分散用途。塩基性製品は、エンジン油等の清浄剤、分散剤に使用。
BBa塩
主に錆止め、分散用途。防錆油添加剤の主流。
3.分子量による特徴
@低分子量
(400〜430)
水に対する溶解性が良い(乳化し易い)。
A高分子量
(465〜500)
油中での分散性が良い。防錆性も向上。

ナトリウムスルホネート
品名/項目
組成
性状
ナトリウム
スルホネート分
%
無機塩類
%
水分
%
油分
%
平均分子量
密度
(15℃)
g/cm3
色(ASTM)
(15倍希釈)
スルホール
400
62
0.8
2.0
35
400
1.00
2.0
スルホール
430
62
0.8
4.0
34
430
1.01
4.0
スルホール
465
62
0.6
4.0
34
465
1.01
4.5
スルホール
500
62
0.6
4.0
34
500
1.01
4.5
モレスコアンバー
SN-60
62
0.8
4.0
34
440
1.02
4.5
カルシウムスルホネート
- カルシウム
スルホネート分
水分 油分 平均
分子量
密度
(15℃)
全カルシウム分%
スルホール
Ca-45N
45
1以下
54
1000
0.97
1.6
スルホール
Ca-45
45
1以下
54
1000
0.97
2.5
モレスコアンバー
SC45N
45
1以下
54
920
0.97
2.0
モレスコアンバー
SC45
45
1以下
54
920
0.97
2.7

バリウムスルホネート
- バリウム
スルホネート 分
水分 油分 平均
分子量
密度
(15℃)
全バリウム
%
スルホール
Ba-30N
31
1以下
68
1100
0.97
3.8
モレスコアンバー
SB50N
50
1以下
49
1050
1.01
6.8


錆止め添加剤

- 有効成分
%
油との相溶性 密度
(15℃)

(ASTM)
スルホールR-10
50以上
任意の割合で溶解
0.98
5
スルホールR-20
20以上
-
0.91
6.5
モレスコアンバーAPC
48以上
任意の割合で溶解
0.92
4
モレスコアンバーOPC
46以上
任意の割合で溶解
0.92
4


乳化油添加剤

- 有効成分% 油との相溶性 外観 密度
(15℃)
PH
スルホミックス
#1
60以上
任意の割合で溶解
赤褐色
粘チョウ油状
1.00
9.5
スルホミックス
#100
75以上
任意の割合で溶解
赤褐色
粘チョウ油状
1.02
9.2
スルホミックス
#200
75以上
任意の割合で溶解
赤褐色
粘チョウ油状
1.02
9.2


ソリュブル油添加剤

- 有効成分% 油との相溶性 外観 密度
(15℃)
PH
スルホミックス #3
60以上
任意の割合で溶解
赤褐色
粘チョウ油状
1.00
9.5